医療事務のための平成20年度の診療報酬改定の概要と解説



平成20年度 診療報酬改定の概要と解説

医療事務のための平成20年度 診療報酬改定の概要と解説

最終更新日 2008/4/12

平成20年度 診療報酬改定の概要と解説

産科や小児科をはじめとする病院勤務医の負担の軽減(13)
患者から見て分かりやすく、患者の生活の質(QOL)を高める医療を実現する視点(11)
質の高い医療を効率的に提供するために医療機能の分化・連携を推進する視点(16)
我が国の医療の中で今後重点的に対応していくべきと思われる領域の評価の在り方について検討する視点(12)
医療費の配分の中で効率化の余地があると思われる領域の評価の在り方について検討する視点(5)
後期高齢者の診療報酬について(12)
その他
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当サイトは、資料に基づいて作成しておりますが、算定の際には今一度、厚労省等から発行されている資料をご確認ください。
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当サイトの管理人は、生じた一切の損害や負傷、その他について責任は負いかねますので、ご了承下さい。
当サイトは、平成20年4月1日に実施される診療報酬改定の概要及び解説をしているサイトです。

平成20年度に改正される点数には下線がついておりますので、特に注意してお読みください。
■ はじめに
2月13日に答申された08年改定の主要改定項目の主なポイントをまとめると次のようになります。
■ 平成20年の改定の主なポイント
  1. 久々の本体プラス改定だが、実質的にはマイナス0.82%
  2. 産科、小児科のセンター的な病院への重点的点数配分
  3. 診療所の再診料は据え置きになったが、外来管理加算へ時間枠や説明内容設定
  4. 病院勤務医負担軽減へ対応策(医師事務作業補助体制加算、診療所の時間外診療推進)
  5. 後期高齢者医療制度と関連した在宅、連携、外来、入院点数創設
  6. 急性期はDPC対象病院の拡大とふるい落とし、7対1に一般病棟入院基本料初の看護必要度導入
  7. 短期滞在手術基本料3として、15歳未満のそけいヘルニア手術(5日以内の入院)に1手術単位の支払い方式導入というDRG/PPSへの布石
  8. 亜急性期入院医療管理料の一般病床1割上限を3割に拡大するが、それは許可病床200床未満病院限定
  9. 回復期リハビリ病棟に診療報酬史上初の「成果主義」導入、専従医師要件は緩和
  10. 療養病棟は点数引き下げと将来的な質の評価のためのインフラが導入
  11. 脳卒中、がん、糖尿病等の4疾患5事業関連点数の評価
  12. 脳卒中連携パスの評価だが、点数は引き下げ
  13. 精神科関連の評価
  14. リハビリは逓減制、ADL加算廃止、早期加算の評価、総合計画評価は毎月算定可へ
  15. 後発医薬品の推進
  16. 薬価、検体検査料、医療材料は引き下げ
今次改定のキーワードは「医療連携」と「医療の質」と言われています。
連携が重要になる後期高齢者医療制度に関連した点数では連携先医療機関だけではなく、訪問看護ステーション、調剤薬局、ケアマネージャーなどの多職種との連携が不可欠となりました。

また、「医療の質」を直接的に評価する手法が診療報酬に導入されつつあることが実感されることでしょう。


急性期のDPCについては改めて言うまでもありませんが、回復期リハビリ病棟にも、いよいよ重症患者の日常生活動作(ADL)改善率、在宅復帰率を指標にしてアウトカム(治療成果)うぃ評価した入院料は初めてです。

また、慢性期の療養病棟入院基本料でも、いずれは質の評価が導入される可能性が高くなりました。
今回は「医療の質の評価へ向けた取組の促進」で「将来的に医療の質による評価を行うことを目的として、病棟単位で治療・ケアの質を反映できる事項について継続的に測定・評価することを義務付ける」としました。

これは、その病院における入院後の褥創発生割合やADLの低下等を継続的に測定・評価し記録するものです。
やがてはこれらのデータを入院料に反映させるのでしょう。

平成20年改定のこれまでの改定と違う点は、急性期、回復期、慢性期間問わずにアウトカム点数評価時代に向けて様々な仕掛けがほどこされた点だと言えます。

詳しい改定の概要については、各ページをご覧ください。
■  医師会から発表された平成20年度診療報酬改定『Q&A』.はこちらからダウンロードできます
平成20年度診療報酬改定『Q&A』(その2)(2008/3/31発表)
平成20年度診療報酬改定『Q&A』(その1)(2008/3/5発表)
■ 厚労省から発表された資料はこちらからダウンロードできます
疑義解釈はこちらからダウンロードできます。(2008/3/28発表)
診療報酬請求書等の記載要領等についてはこちらからダウンロードできます(2008/3/28発表)
■ 更新履歴
後期高齢者診療料について算定注意事項を追加(2008/3/23更新)
後期高齢者終末期相談支援料について算定注意事項を追加(2008/3/23更新)
外来管理加算の意義付けの見直しサイト訪問者からの意見を掲載(2008/3/20更新)
後期高齢者医療制度とは・・・医療機関の対応は?サイト訪問者からの質問と回答(2008/3/20更新)
明細書の発行の義務化及び電子化加算の見直しサイト訪問者からの質問と回答(2008/3/20更新)
画像診断等の評価の見直しにサイト訪問者からの情報を更新(2008/3/18更新)
基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて、早朝・夜間加算の届出用紙はこちらからダウンロードできます。⇒別添7・届出様式(2008/3/16更新)
処置の見直しと医師の専門的技術の評価の記事(2008/3/15更新)
サイト内記事作成完了(2008/3/12)
■ サイト内メニュー
産科や小児科をはじめとする病院勤務医の負担の軽減(13)
ハイリスク分娩管理加算、ハイリスク妊娠管理加算、ノンストレステスについて
ハイリスク妊産婦共同管理料、診療情報提供料(T)の加算、妊産婦緊急搬送入院加算
新生児入院医療管理加算、救急搬送診療料
小児入院医療管理料
超重症児(者)入院診療加算・準超重症児(者)入院診療加算、障害者施設等入院基本料
障害児等のリハビリテーションの充実・拡大
夜間・早朝等加算
地域連携小児夜間・休日診療料、小児科外来診療料
入院時医学管理加算
10対1入院基本料の見直し
特定機能病院等の評価
医師事務作業補助体制加算
救命救急入院料
患者から見て分かりやすく、患者の生活の質(QOL)を高める医療を実現する視点(11)
明細書の発行の義務化及び電子化加算の見直し
病院における再診料の評価の見直し
外来管理加算の意義付けの見直し
疾患別リハビリテーション料の逓減制の廃止、早期リハビリテーション加算
短期滞在手術基本料3
病理学診断の重要性に着目した評価
生活習慣病管理料、血糖自己測定器加算について
糖尿病合併症管理料
人工腎臓に係る時間評価の導入
外来迅速検体検査加算、検体検査判断料、検体検査管理加算
遺伝カウンセリング加算
質の高い医療を効率的に提供するために医療機能の分化・連携を推進する視点(16)
DPCに係る制度運用の改善
亜急性期入院医療管理料2
特殊疾患療養病棟等の役割に着目した見直し
感染症対策の拡充
夜間緊急体制確保加算、夜間看護配置加算2
回復期リハビリテーション病棟に対する質の評価の導入
医療療養病棟等の評価に係る見直し
7対1入院基本料の基準の見直し
在宅療養支援病院の新設
診療情報提供料(T)
療養病床から転換した介護老人保健施設における医療の充実
精神科地域移行支援加算、精神科地域移行実施加算、精神科退院前訪問指導料、精神科訪問看護・指導料(T)
認知症患者紹介加算、認知症病棟入院料
精神科身体合併症管理加算、肺血栓塞栓症予防管理料
一部薬剤が30日間処方可能、通院精神療法、精神科継続外来支援・指導
精神科救急入院料、精神科救急入院料、精神科救急・合併症入院料
我が国の医療の中で今後重点的に対応していくべきと思われる領域の評価の在り方について検討する視点(12)
医療機器安全管理料2、外来放射線治療加算、強度変調放射線治療(IMRT)
外来化学療法加算、無菌製剤処理料
がん性疼痛緩和指導管理料、緩和ケア診療加算、緩和ケア病棟入院料、薬剤服用歴管理指導料
がん診療連携拠点病院加算
リンパ浮腫指導管理料
地域連携診療計画管理料、地域連携診療計画退院時指導料
超急性期脳卒中加算の創設
精神科医連携加算、救命救急入院料の加算
小児特定疾患カウンセリング料、通院・在宅精神療法、児童・思春期精神科入院医学管理加算
医療機器安全管理料
ハイリスク薬等に関する薬学的管理の評価等
画像診断管理加算、デジタル映像化処理加算廃止、核医学診断料及びコンピューター断層撮影診断料
医療費の配分の中で効率化の余地があると思われる領域の評価の在り方について検討する視点(5)
処置の見直しと医師の専門的技術の評価
虫垂切除術に係る病状に応じた技術の評価
超音波検査におけるパルスドプラ法の評価の廃止
後発医薬品の使用促進等
コンタクトレンズ検査料の見直し
後期高齢者の診療報酬について(12)
後期高齢者制度について
後期高齢者総合評価加算、後期高齢者退院調整加算
退院時共同指導料、後期高齢者退院時薬剤情報提供料、後期高齢者退院時栄養・食事管理指導料、後期高齢者外来継続指導料
後期高齢者外来患者緊急入院診療加算、在宅患者緊急入院診療加算
在宅患者連携指導料、在宅患者連携指導加算、在宅患者緊急時等カンファレンス料
在宅患者訪問看護・指導料
長時間訪問看護・指導加算、訪問看護療養費、在宅患者訪問看護・指導料
在宅患者訪問診療料2、居住系施設入居者等訪問看護・指導料、特定施設入居時等医学総合管理料
寝たきり老人訪問指導管理料の廃止
後期高齢者診療料について
外来管理加算に関する病診格差の縮小について
後期高齢者薬剤服用歴管理指導料、薬剤情報提供料
後期高齢者終末期相談支援料について
その他
月遅れ分のレセプト(初めての請求)は、今月分に含めてもよろしいのでしょうか?
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