医療事務のための平成20年度の診療報酬改定の概要と解説



短期滞在手術基本料3〜1手術当たりの支払方式の試行的導入〜

平成20年度 診療報酬改定の概要と解説

平成20年度 診療報酬改定の概要と解説患者から見て分かりやすく、患者の生活の質(QOL)を高める医療を実現する視点≫短期滞在手術基本料3

短期滞在手術基本料3〜1手術当たりの支払方式の試行的導入〜
産科や小児科をはじめとする病院勤務医の負担の軽減(13)
患者から見て分かりやすく、患者の生活の質(QOL)を高める医療を実現する視点(11)
質の高い医療を効率的に提供するために医療機能の分化・連携を推進する視点(16)
我が国の医療の中で今後重点的に対応していくべきと思われる領域の評価の在り方について検討する視点(12)
医療費の配分の中で効率化の余地があると思われる領域の評価の在り方について検討する視点(5)
後期高齢者の診療報酬について(12)
標準的な治療方法が確立されており、手術に伴う入院期間及び費用に大きな変動のないものについて、1手術当たりの支払い方式とする。
■ 具体的な内容
短期滞在手術基本料3 、 1手術当たり 5,670点
(4泊5日までの場合)
[算定要件]
1 15歳未満の鼠径ヘルニア手術(ただし、小児入院医療管理料を算定する患者、特別入院基本料を算定する患者は除く。)に係る5日以内の入院を対象とする
2 包括対象
・入院基本料及び入院基本料等加算(臨床研修病院入院診療加算、地域加算、離島加算、医療安全対策加算、栄養管理実施加算は除く。)
・検査 ・画像診断 ・投薬 ・注射 ・1,000点未満の処置 等
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■ 解説
15歳未満の鼠径ヘルニア手術に対して1手術あたりの支払い方式とする「短期滞在手術基本料3」が新設されることは、明らかに1入院当りの包括払いの日本版DRG/PPS実施に向けての布石になります。
これまでも日帰りの短期滞在手術基本料1
1泊2日の短期滞在手術基本料2はありましたが、今回は4泊5日までを対象に入院基本料及び入院基本料等加算(一部の加算は出来高)、検査、画像診断、投薬、注射、1,000点未満の処置等は包括としました。

これにより1泊2日でも4泊5日でも病院が受け取る包括部分の収入は同じになります。
いずれ白内障や内痔核などの定型的な疾患でクリティカルパスどうりにいくものは1入院あたり支払いになっていくのは確実です。

ただし、高齢者の肺炎や内科的重症疾患など、もともとパスにのらない疾患までの1入院あたり包括化は無理でしょう。
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